『Tuesdays with Morrie』のDVDを
レンタルして視聴しました。
モリー先生との火曜日 <HDニューマスター版> [ ジャック・レモン ] - 楽天ブックス
これまでセンチメンタルな物語は
あまり好きではありませんでした。
一見すると、この作品もお涙頂戴的要素を含んだ
ものだとばかり思っていたのですが、
少し見方が変わりました。
また、なぜ自身がこういった類の作品を
これまで好まなかったのか気がつきました。
これは、オーディオブックとDVDの
両方に触れることができたからだと言えます。
『モリー先生との火曜日』と訳されるこの作品では、
ミッチが大学時代の恩師であるモリー先生のテレビインタビューを
偶然、目にするところから始まります。
ALSに冒され、余命わずかな人生を生きるモリー先生が
「人生で大切なこと」についてミッチに語りかけます。
「言葉の重み」と言いますか、
論理的であるとか知的であるとか
そういったこと以上に、
どれだけ「言葉に気持ちを込めている」か。
どれだけ「相手に伝えたいという意志」が感じられるか。
どれだけ「言葉に至るまでの行動」が伴っているか。
そういったものを感じることができた時に初めて、
自分はその言葉を受け入れ
心を動かされていたのだ、
ということに気づきました。
大きな声で騒ぎ立てる必要はありません。
ささやくような、呻き声であっても構わないのです。
正直に言いますと、作者本人が語るオーディブックの方が
DVDよりも感動しました。
(モリー先生の生声も収録されています)
それが「言葉による力」だと感じています。
とはいっても、DVD映像は原書のイメージに
近いものであって、決して悪いものではありません。
また、英語学習者という立場から言えば、
シンプルな語彙で「人生で大切なものを語る」
この作品は、視聴に値する作品だと思えます。
(英語を勉強していて良かったと思えるかも。)
鑑賞者の年齢や人生における時期によって
味わいが変わる、
そんな作品ではないでしょうか。
The movie version doesn't necessarily lose the flavor of the original.
(映画版は必ずしもオリジナルの味わいを失っているわけではない)
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